イギリス北西部の街クルー出身のバンド。
クルーはチェシャー州の鉄道町で、マンチェスター、リバプール共に電車で30分から40分ぐらい?の距離にある。
鉄道で通過する町、バンドをやるとしてもクルーを離れて活動する人たちが多く
地元シーンが無い「孤立した場所」(nowhere)とされている中で彼らは残って活動している。
「シーン?そんなもん関係ねーよ!」と叫び散らかすがごとく、生々しく荒い勢いよく1曲目
「Massive Twenty One Pilots Tattoo」が始まる。
この曲だけでガッチリ掴まれた。とっ散らかって散漫にも感じるけど、勢いでまとめている感じ。
マンチェスター、リバプールと聞いて連想するバンド達には無い音。
エモ、ハードコア、ポストパンク。それらをごちゃまぜにした感じ。
クルーに残るのもなんか納得。
メンバーは4人編成だけど実際に演奏しているのは3人。
ライブ映像でも確認できるけど、ステージ中央でボードを掲げたりテレビゲームをしているだけの人
Eddieがメンバーとしてクレジットされている。
Happy MondaysでいうところのBez、電気グルーヴでいうところのピエール瀧みたいな存在なんでしょう。
たぶん、メンバーにとって凄くいい友人なんだろうね。
でももしかするとマンチェスターのレジェンド、The Fallの方を意識しているのかもしれない。
Eddieは「何も演奏しない」「前に立ってる」「ゲームしてる」「でも必要」
これはThe Fallにおける「無意味なシンセ」「無関係なメンバー」「ステージ上の違和感」と同じ思想とも思えて、バンドを「音を出す集団」ではなくて「状況」として捉えているんじゃないかな。
The Fallも当時のマンチェスターで異質だったろうし。
でも出している音はUK的なものではなく、USA的なもの。
Home is Whereみたいな音でもあるし、アルバムも生々しいライブ1発取り感があるし。(アルビニの録音で聴いてみたいよね。もう無理だけど)USハードコア、ノイズロックのバンドと近い。でもUSAのバンドと違うのが、彼らの歌詞は表現方法。
アメリカだと「自己表現」「カタルシス」「アイデンティティ」寄りが多いけど、そこはこのバンドはUK的で「自己否定」「カタルシス拒否」「別に何者でもない感」がある。
ということで、このバンドは列記としたパンクバンドなんだと思いました。
今から次のアルバム、これからの活動が楽しみです。
シーン、既存概念、くそっくらえ。的なスタンスで突っ走ってほしいな。
Massive Twenty One Pilots Tattoo
2025年1月のライブ動画
2023年のライブ動画。この時はEddieがいない。メンバーでは無かったのか、来れなかったのか。