2026年1月4日日曜日

UNIVERSITY — McCartney, It’ll Be OK [Transgressive Records] 2025


 

イギリス北西部の街クルー出身のバンド。

クルーはチェシャー州の鉄道町で、マンチェスター、リバプール共に電車で30分から40分ぐらい?の距離にある。

鉄道で通過する町、バンドをやるとしてもクルーを離れて活動する人たちが多く

地元シーンが無い「孤立した場所」(nowhere)とされている中で彼らは残って活動している。

「シーン?そんなもん関係ねーよ!」と叫び散らかすがごとく、生々しく荒い勢いよく1曲目

「Massive Twenty One Pilots Tattoo」が始まる。

この曲だけでガッチリ掴まれた。とっ散らかって散漫にも感じるけど、勢いでまとめている感じ。

マンチェスター、リバプールと聞いて連想するバンド達には無い音。

エモ、ハードコア、ポストパンク。それらをごちゃまぜにした感じ。

クルーに残るのもなんか納得。


メンバーは4人編成だけど実際に演奏しているのは3人。

ライブ映像でも確認できるけど、ステージ中央でボードを掲げたりテレビゲームをしているだけの人

Eddieがメンバーとしてクレジットされている。

Happy MondaysでいうところのBez、電気グルーヴでいうところのピエール瀧みたいな存在なんでしょう。

たぶん、メンバーにとって凄くいい友人なんだろうね。


でももしかするとマンチェスターのレジェンド、The Fallの方を意識しているのかもしれない。

Eddieは「何も演奏しない」「前に立ってる」「ゲームしてる」「でも必要」

これはThe Fallにおける「無意味なシンセ」「無関係なメンバー」「ステージ上の違和感」と同じ思想とも思えて、バンドを「音を出す集団」ではなくて「状況」として捉えているんじゃないかな。

The Fallも当時のマンチェスターで異質だったろうし。

でも出している音はUK的なものではなく、USA的なもの。

Home is Whereみたいな音でもあるし、アルバムも生々しいライブ1発取り感があるし。(アルビニの録音で聴いてみたいよね。もう無理だけど)USハードコア、ノイズロックのバンドと近い。でもUSAのバンドと違うのが、彼らの歌詞は表現方法。

アメリカだと「自己表現」「カタルシス」「アイデンティティ」寄りが多いけど、そこはこのバンドはUK的で「自己否定」「カタルシス拒否」「別に何者でもない感」がある。


ということで、このバンドは列記としたパンクバンドなんだと思いました。

今から次のアルバム、これからの活動が楽しみです。

シーン、既存概念、くそっくらえ。的なスタンスで突っ走ってほしいな。

Massive Twenty One Pilots Tattoo


2025年1月のライブ動画

2023年のライブ動画。この時はEddieがいない。メンバーでは無かったのか、来れなかったのか。